ホルモン療法が効かなくなってきたのはなぜですか?

アフィニトール錠は、ホルモン療法による治療を受けていてがんが大きくなってきた乳がん患者さんに使われる飲み薬です。

これまでホルモン療法薬を服用いただくことで、がんのエサとなる体内のエストロゲンの働きを抑え、がんが増殖しないようにしてきました。

しかし、ホルモン療法を長く続けるうちに、がんはmTOR(エムトール)というたんぱく質の働きを活発化して、エストロゲンがなくても増殖できるように変化することがあります。このために、ホルモン療法の効果が弱まってきたと考えられます。

mTOR(エムトール)の活発化

(イメージ図)

mTOR(エムトール)とは

mTORは、もともと血管や細胞をつくる働きのあるたんぱく質です。がん細胞は、正常細胞と違い際限なく増殖し続けるという性質がありますが、mTORの働きが必要以上に活発になっていることが原因の一つと考えられています。

そのほかに、腎細胞がん、膵臓などにできる腫瘍(神経内分泌腫瘍)、脳にできる腫瘍(上衣下巨細胞性星細胞腫)のある患者さんに使われることもあります。